2026.02.20
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2026.02.20
【頭痛・噛みしめシリーズ第1話】緊張型?片頭痛?群発?まずは分類と「すぐ病院」の目安
皆様、こんにちは!武蔵小杉 はり・きゅう・マッサージ治療院alto 院長 加藤です。
午後になると、こめかみがギューっと締めつけられる。
目の奥が重くて、仕事の集中が落ちる。
首も肩も固くて、気づけば歯が触れている気がする。
こういう頭痛は「頭だけの問題」に見えて、実は首・呼吸・噛みしめが同時に固まって起きていることが少なくありません。
ただ、頭痛は見分け方と優先順位がとても大事です。
今日は、できるだけ分かりやすく
「緊張型頭痛」「片頭痛」「群発頭痛」を一般的な特徴で整理して、最後にこんな時はすぐ病院をまとめます。
※この記事は診断ではありません。診断は医師の領域です。迷ったら医療機関での評価を優先してください。
1. 頭痛はまず「一次性」と「二次性」に分かれます
頭痛は大きく
一次性頭痛(頭痛そのものが主役) と 二次性頭痛(別の病気が原因) に分かれます。
このシリーズで主に扱うのは、日常で多い一次性頭痛の中の
緊張型頭痛 と 片頭痛 です。
そして少しだけ 群発頭痛にも触れます。
ただし、二次性頭痛が疑われるときは、施術より先に医療機関での評価が優先です。後半のこんな頭痛は「すぐ病院へ」を必ず読んでください。
2. 緊張型頭痛の特徴(デスクワーカーに多い)
緊張型頭痛は、ざっくり言うと
「締めつけ」「圧迫される」感じ(非拍動性のことが多い)
痛みは軽〜中等度が多い
動いても悪化しにくい(日中動いているうちに楽になる事も)
吐き気は強く出ないことが多い
という傾向があります。
臨床でも「帽子をきつく被せられた感じ」「こめかみが重い」という訴えはとても多いです。
首・肩のこりが強い方では、温めたり、軽く動かしたりして楽になる人もいます(ただし合う・合わないは個人差があります)。
緊張型のときに、一般的によく使われる薬(代表例)
急性期(痛いとき)の薬としては、一般的に
NSAIDs(ロキソプロフェン/イブプロフェン/アスピリンなど) や
アセトアミノフェン(カロナールなど) が中心になります。
注意点として、「痛みが出る前に予防で使う」「使い続けてしまう」という問題になるケースがあります。月に何度も服用が必要になってきた場合は、薬だけで粘らず評価を受けるのがおすすめです。
3. 片頭痛の特徴(片側が痛い=片頭痛ではありません)
よく「片側が痛い=片頭痛」と思われがちですが、片頭痛は痛む場所だけで決まるわけではありません。
片頭痛は一般的には
「ズキズキ」拍動性に感じることがある
中等度〜重度で、動くと悪化しやすい
吐き気、光や音がつらい、などが伴いやすい
発作が数時間〜数日続くことがある
といった特徴が知られています。
セルフケアとして「温める?冷やす?」のどちらかで迷う方が多いですが、片頭痛っぽい時は「冷やしたくなる」「暗いところでじっとしたい」感じが出る方がいます。一方で、緊張型っぽい時は温めたり動かした方が楽な人もいます。
ただ、ここも大切で 温冷は「分類の決め手」ではなく、合う・合わないは個人差があるので、無理に決めつけず「自分に合うほう」を選ぶのが現実的です。
片頭痛のときに、一般的によく使われる薬(代表例)
片頭痛の急性期(発作時)の治療は、軽い〜中等度なら
アセトアミノフェンやNSAIDs が第一選択になり得ます。ただし、効果が限定的とも整理されています。効きが弱い/間に合わないタイプでは、医療機関で
トリプタン製剤(例:スマトリプタン、ゾルミトリプタン、リザトリプタン、エレトリプタン、ナラトリプタン等)
が検討されることがあります。
※自己判断で真似せず、必ず医師の指示に従ってください。
「市販薬が効かない/むしろこじれる」背景にある、もう一つの問題
頭痛がつらいほど、薬を増やしたくなるのは自然です。
ただ、痛み止めを頻回に使う状態が続くと、薬の使用過多による頭痛(薬物乱用頭痛) が重なって、頭痛が増えることがあります。
「薬が手放せない」「回数が増えてきた」場合は、早めに相談してください。
★セルフケアとして「温める?冷やす?」
セルフケアとして「温める?冷やす?」のどちらかで迷う方が多いですが、片頭痛っぽい時は「冷やしたくなる」「暗いところでじっとしたい」感じが出る方がいます。一方で、緊張型っぽい時は温めたり動かした方が楽な人もいます。
ただ、ここも大切で 温冷は「分類の決め手」ではなく、合う・合わないは個人差があるので、無理に決めつけず「自分に合うほう」を選ぶのが現実的です。
4. 群発頭痛の特徴
群発頭痛は、頻度は多くない一方で、特徴が強い頭痛です。
目の奥〜こめかみあたりが、片側に強烈に痛む
痛みが短時間にピークになり、一定時間でおさまる発作を繰り返す
痛い側の目が充血する/涙が出る/鼻水や鼻づまりが出る
じっとしていられないほどつらい
こういう特徴があるときは、自己判断で様子見せず、医療機関での評価をおすすめします。医療機関ではスマトリプタン皮下注射、高濃度酸素吸入などを行うそうです。
5. altoの捉え方:分類は大切。でも現場では「体調不良の経過の中の今どこか」も大切
ここからは、ガイドラインの断定ではなく、altoが臨床でしっくり来ている整理として書きます。
緊張型頭痛と片頭痛は、教科書的には特徴が整理されています。
ただ現場では、きれいに二択で割り切れる方はむしろ少ない、というのが正直な実感です。
同じ人でも、最初は「締めつけ(緊張型っぽい)」が前に出ているのに、
忙しさ・睡眠不足・ストレス・姿勢の固定が重なると、あるタイミングで過敏さが増し、
「ズキズキ」「光や音がしんどい」「動くとつらい」といった 片頭痛っぽさが前面に出てくることがあります。
そして、片頭痛の激しい波が過ぎたあとに残るのが、
首肩こり、目の奥の重さ、こめかみの張り、噛みしめの筋緊張。
その結果、激烈ではない「ズーン」とした緊張型っぽい痛みが前に出る――という流れを、デスクワーカーの方では特に多く見ます。
ここがまた次の波の“引き金”になって、結果的に周期が短くなっていく。そんな印象です。
だからaltoでは、最終的な診断そのもの(緊張型か片頭痛か、純粋型かどうか)は医療機関に委ねつつ、医療機関で「片頭痛の疑い」と言われている場合でも初見では、
本当に「緊張型」? 本当に「片頭痛」?という“良い意味での疑い”を持って、本当にそうなのか裏を取りに行きます。
特に、
「片側だけのこめかみ」「片側だけの目の奥」=片頭痛と思い込んでいる
「片頭痛の疑い」と言われたが、処方薬が効きにくい/効き方が不安定
動き・姿勢・可動域の左右差(かばい動作)が強い
こういう場合は、首や顎まわりの筋肉由来の要素が強く、別の説明が成り立つこともあります。
たとえば「片側の目の奥が痛い」ケースで、胸鎖乳突筋などの関連痛が一致していると、片側の緊張型要素が強い可能性が出てきます。
ご自身では気づいていない姿勢の変化や可動域の制限(かばい動作)が見受けられる場合は、特にお手伝いができるかもしれません。
上記に当てはまる方は一度ご相談ください。
6. こんな頭痛は「すぐ病院へ」
次のようなときは、まず医療機関での評価が優先です。
突然の激しい頭痛(雷が落ちたように急に最大化する)
「人生で最悪」と感じるレベルの頭痛
手足の麻痺、ろれつが回らない、意識がぼんやりする、けいれん
発熱や強い嘔吐、首が硬くて前に曲げづらい
頭を打った後から続く頭痛
いつもと違う/どんどん悪化する、など明らかな変化
目の痛みや視力の異常を伴う(急な見えにくさ等)
迷ったら「様子見」より「確認」を優先してください。
次回予告(第2話)
次回は、altoが実際にどう施術を組み立てるかを、首の土台づくり(首こりシリーズ)へつなげながら書きます。
ブログ著者:加藤悟史(武蔵小杉 はり・きゅう・マッサージ治療院alto 院長)
国家資格:柔道整復師/はり師/きゅう師/あん摩マッサージ指圧師。施術歴 約22年(2003年頃〜)
整形外科領域で外傷対応・診察補助・術後リハ補助の現場も経験し、
現在はトリガーポイントと筋膜・筋間の滑走アプローチを軸に、痛み・しびれ・動作制限に向き合っています。
